費用・料金 公開 2026.10.16 読了目安 約14分

ホームページの修正費用は年いくらか ― 月額保守と都度払いの比較方法

ホームページの修正費用は、1回の単価ではなく、修正の単位をそろえた年間の総額で比べると判断しやすいと考えています。

月額の保守を続けるか、必要なときだけ頼むかは、料金表を並べただけでは比べにくいところです。

修正・更新の料金ページを40件読み、単価を換算できた15件で、同じ3か所の文字の修正がいくらになるかを比べました。

修正の単位、都度払いでも残る実費、年の回数ごとの総額と分かれ目の式を、表と図にまとめます。

この記事の要点

  • 文字の修正の単価を載せていた料金ページ19件は、単位が5通りに分かれました。換算できた15件では、同じ3か所の修正が1,100円から33,000円になりました。
  • 月額の保守をやめて都度払いにしても、サーバーとドメインの実費は残ります。比べるのは、月額から実費を引いた残りの12か月分と、修正の単価に年の回数を掛けた額です。
  • 分かれ目の回数は、月額と基本費用の差の12か月分を、1回の単価で割ると出ます。デジステップでは、Web担当者代行と比べて年6回までは都度払いのほうが安くなります。

1. 比べる修正をそろえる ― 文字・画像・ページの追加で、料金の単位が違う

「修正」と呼ばれる作業には、料金の付け方が違うものが混ざっています。月額と都度払いを比べる前に、次の3つを分けておくと、見積もりを並べやすくなります。

  • 文字の修正。料金、営業時間、住所、スタッフの名前など、今あるページの文字を書き換える作業です。
  • 画像の差し替え。用意した写真と入れ替える作業です。切り抜きや文字入れなどの加工が要る場合は、別の料金になる書き方が見られました。
  • ページの追加。新しいページを1枚作る作業です。料金は1ページごとで、「A4で2枚程度まで」のように分量の目安が付く書き方が見られました。

画像の差し替えとページの追加は、加工の有無や分量で料金の条件がさらに分かれます。この記事では、条件をそろえやすい文字の修正について、料金の単位がどれだけそろっているかを確かめました。2026年10月8日に、「ホームページ 修正費用」「ホームページ 更新代行 料金」など10の検索語でYahoo! JAPANの検索結果を取得し、制作会社や更新代行の事業者が、自社の修正・更新のサービスを案内している料金ページを40件読みました。

文字の修正の単価を金額で載せていたのは19件で、料金の単位は5通りに分かれました。ここで数えたのは、月額の修正プランに入っていなくても頼める単価です。

3ページにある料金の数字を1か所ずつ直す依頼は、箇所の単位なら3か所分、ページの単位なら3ページ分、回の単位なら1回分と数えられ、文字の修正の単価を載せていた料金ページ19件の単位は、1か所ごとが7件、1回・1件ごとが4件、作業時間ごとが4件、文字数ごとが3件、1ページごとが1件に分かれた
3ページにある料金の数字を1か所ずつ直す依頼は、箇所の単位なら3か所分、ページの単位なら3ページ分、回の単位なら1回分と数えられ、文字の修正の単価を載せていた料金ページ19件の単位は、1か所ごとが7件、1回・1件ごとが4件、作業時間ごとが4件、文字数ごとが3件、1ページごとが1件に分かれた

最も多いのは「1か所ごと」の7件です。ただ、何を1か所と数えるかを書いていたのは、そのうち2件でした。1件は同じ段落の中を1か所とし、もう1件は100文字までを1か所としています。残りの料金ページでは、料金表の数字を3つ直す依頼が1か所なのか3か所なのかを、記載から判断できません。

「1回・1件ごと」の4件は、1回の依頼や作業1件に定額を付ける形です。30分以内で終わる作業を1件とする、住所の変更程度を1件とする、のように、1件に収まる量の目安は料金ページごとに違います。

同じ依頼を、それぞれの公開料金で換算しました。依頼の内容は「3つのページに1か所ずつある料金の数字を、計3か所書き換える」です。料金を改定したときに、トップページ・サービスのページ・料金表を直す場面を想定しています。作業時間で課金する4件は、作業時間の見積もりが出るまで額が決まらないので、残りの15件で計算しました。

同じ3か所の文字の修正を料金ページ15件の公開料金で換算すると、最も安い額は1,100円、中央の額は3,300円、最も高い額は33,000円で、額の高い5件はすべて基本料か最低料金のある料金ページだった
同じ3か所の文字の修正を料金ページ15件の公開料金で換算すると、最も安い額は1,100円、中央の額は3,300円、最も高い額は33,000円で、額の高い5件はすべて基本料か最低料金のある料金ページだった

最も安い額は1,100円、最も高い額は33,000円で、中央の額は3,300円でした。額の高い5件はすべて、単価とは別に、毎回の基本料か、1回の依頼の最低料金(表示額で5,000円から15,000円)を置いている料金ページです。1か所の単価が550円でも、基本料が5,000円台なら、3か所の依頼は7,000円近くになります。少ない修正を1回だけ頼む場合は、単価より基本料のほうが総額に影響します。

この金額は、各料金ページの「〜円から」という下限の料金を、同じ数え方で当てはめたものです。1か所ごとの料金は3か所分、1ページごとの料金は3ページ分、1回・1件ごとの料金は1回分として数えました。単価に数を掛けた額が最低料金に届かない場合は最低料金に置き換え、毎回の基本料を足しています。初回だけかかる費用は含めていません。依頼先のサーバーを使うと基本料が下がる料金ページは、使わない場合の額で数えました。税抜と書かれた額には10%を足し、税の表記がない額は表示のままです。

15件のうち3件は、その事業者で制作した顧客や、サーバーなどの契約者に限る料金です。最も安い1,100円も、サーバーの契約者向けの料金でした。この3件を除いた12件でも、額は1,650円から33,000円まで開いています。

どの額も、実際の見積もりの額ではありません。対象は検索結果に出た40件で、業界全体の相場を表す数字でもありません。確かめられたのは、同じ依頼でも料金の単位と基本料の有無で額が大きく変わること、単価だけを横に並べても比べられないことです。

2. 都度払いにしても残る、サーバーとドメインの費用

月額の保守費用には、性質の違う2つの費用が入っていることがあります。サーバーとドメインの実費と、保守や修正の作業の代金です。月額の契約をやめて都度払いに変えたときに減るのは、作業の代金の部分だけです。

月額契約をやめて都度払いに変えても、サーバーとドメインの実費は残り、変わるのは保守と修正の作業の払い方だけで、実費の例は年16,302円になる
月額契約をやめて都度払いに変えても、サーバーとドメインの実費は残り、変わるのは保守と修正の作業の払い方だけで、実費の例は年16,302円になる

実費がいくらになるかは、公式の料金から計算できます。一例として、エックスサーバーのスタンダードプランは12か月契約で月額1,100円(通常料金・税込)です。XServerドメインの更新料金は、.jp が年3,102円、.com が年1,721円です。サーバーと .jp のドメインを合わせると、年16,302円になります。いずれも2026年10月8日に公式ページで確認した金額で、期間限定のキャンペーン価格は使っていません。

SSL証明書は、エックスサーバーもさくらのレンタルサーバも、無料の証明書を用意しています。さくらのレンタルサーバは、一度設定すれば自動で更新されると説明しています。

月額の保守を解約して「年に2回、1回1万円で頼めば年2万円で済む」と計算する場合、この実費が抜けていると、差額を大きく見積もることになります。比べるのは、次の2つです。

  • 月額の契約: 月額 × 12
  • 都度払い: 年間の基本費用(サーバー・ドメインなど) + 修正の単価 × 年の回数

読んだ料金ページの中にも、サーバーとドメインの管理を月額に含むと書く料金ページと、サーバーなどの基本の契約を別に置き、修正のプランを任意で足す形の料金ページの両方がありました。今の月額に実費が含まれているかは、請求書や契約書の内訳で確かめられます。

費用のほかに、作業も残ります。ドメインは、契約の期間ごとに更新が要ります。.jp のドメインは、更新の期限を過ぎて廃止されても、廃止から20日以内なら登録の回復を申請できます。ただし、JPRS(日本レジストリサービス)の説明では、受付期間は事業者によって異なる場合があり、通常は手数料がかかります。制作会社にドメインの管理を任せていた場合は、解約のあとに誰が更新するかを決めておくことになります。

WordPressで作ったサイトでは、プラグインやPHPの更新と、更新後の表示の確認も残ります。本体の最新の系列では、2025年10月から2026年9月までに13回の版が公開され、そのうち7回がセキュリティ修正を含んでいました。管理者に残る作業の中身は、ホームページにWordPressは必要かを確かめた記事で扱っています。CMSを使わない静的サイトには、この更新の作業がありません。

3. 年の修正回数を変えて、総額を比べる

月額と都度払いのどちらが安いかは、年に何回頼むかで入れ替わります。入れ替わる回数は、次の式で出せます。

  • 都度払いの年間総額 = 年間の基本費用 + 1回の単価 × 年の回数
  • 月額契約の年間総額 = 月額 × 12(月の上限を超えた分があれば、その料金を足す)
  • 分かれ目の回数 = (月額 − 基本費用の月額)× 12 ÷ 1回の単価

基本費用は、修正を1回も頼まなくても払うサーバー・ドメインなどの費用です。月額からこれを引いた残りが、保守と修正の作業に払っている額です。サーバーとドメインを月額とは別に払っている場合は、どちらの形でも同じ額を払うので、基本費用を0円として計算します。都度払いに毎回の基本料がある場合は、1回の単価にその額を足します。

たとえば、月額8,000円の保守にサーバーとドメインの実費(先の例と同じ年16,302円)が含まれていて、都度払いが1回5,000円なら、分かれ目は (8,000円 × 12 − 16,302円) ÷ 5,000円 = 年15.9回です。

月額と基本費用の差と、都度払いの1回の単価を当てはめたのが次の図です。

月額と基本費用の差が月5,000円で都度の単価が5,000円なら分かれ目は年12回、差が月1万円で単価が5,000円なら年24回で、差が小さく単価が高いほど、少ない回数で月額のほうが安くなる
月額と基本費用の差が月5,000円で都度の単価が5,000円なら分かれ目は年12回、差が月1万円で単価が5,000円なら年24回で、差が小さく単価が高いほど、少ない回数で月額のほうが安くなる

月額と基本費用の差が月5,000円で、都度払いが1回5,000円なら、分かれ目は年12回です。月に1回より多く頼むなら月額、少ないなら都度払いが安くなります。差が月1万円なら、同じ単価でも分かれ目は年24回に上がります。月額が高くなるほど、月額が合うのは修正の多いサイトに限られます。

デジステップの公開料金で計算すると、次のようになります。標準プランは、月額の維持費が2,200円で、軽微な修正は1回5,500円(5か所まで)の都度払いです。修正の多い方向けのWeb担当者代行は月額5,280円(年額63,360円)で、維持費の代わりに支払う形です。月3回までの軽微な修正が含まれます。

年の修正回数都度払い(維持費 + 修正)Web担当者代行
年0回26,400円63,360円
年2回37,400円63,360円
年4回48,400円63,360円
年6回59,400円63,360円
年7回64,900円63,360円
年12回92,400円63,360円
年24回158,400円63,360円

分かれ目は年6.7回です。年6回までは都度払いのほうが安く、年7回からはWeb担当者代行のほうが安くなります。修正が2か月に1回までなら、月額の契約にしないほうが総額は小さい、という計算です。

この表では、5か所までの修正を1回と数えています。同じ月に気づいた修正を5か所までまとめて頼めば、1回で済みます。5か所を超える依頼の数え方は、サービスページに書いていない項目です。Web担当者代行は年間契約で、年額を一括で前払いする形です。月3回を超えた分は、翌月の回数から差し引きます。

年の回数は、見積もりの単位で数えます。「1回」の中身は、1か所・1ページ・30分以内の作業・5か所までのように、事業者によって違います。今の制作会社の単位で数えた回数と、乗り換え先の単位で数えた回数は一致しません。この1年に直した内容(料金の改定、営業時間、スタッフの入れ替わり、年末年始の案内など)を書き出して、それぞれの単位で数え直すと、同じ条件で比べられます。

作成サービスで自分で更新する場合は、修正の単価はかからず、年間の費用は、サービスのプラン料金とドメインの更新料金になります。Wixを例にした計算は、Wixの年間費用を3年の総額で確かめた記事にあります。

4. 月額に含まれる作業と、含まれない作業

月額の金額だけを並べても、中身がそろっているとは限りません。読んだ40件のうち、月額または年額の定額プランを金額つきで載せていたのは30件でした。

そのうち少なくとも10件は、最も安いプランに修正・更新の作業が含まれていませんでした。含まれるのはサーバーの管理、バックアップ、CMSの更新などで、文字や画像の修正は上のプランか、別料金です。「保守」という名前のプランに修正が入っているかどうかは、プランの名前では判別できません。

含まれる修正の量の書き方は、次のように分かれました。

含まれる量の書き方件数
作業時間(月◯時間、月◯分まで)12件
回数(月◯回、年◯回まで)9件
箇所・点数(◯か所、◯点まで)2件
金額(◯円相当の対応)1件
修正を含むが、量が書かれていない4件
どのプランにも修正が含まれない2件

作業時間で書かれたプランは、3か所の文字の修正に何分かかるかが分からないと、回数に直せません。回数で書かれたプランは、1回に何か所まで頼めるかで、実際に頼める量が変わります。月額のプランを都度払いと比べるには、年間総額の式の「月の上限を超えた分」を計算するために、含まれる量を自分の修正の回数に直す必要があります。

月額のプランでも、別料金になる作業があります。新しいページの追加や、デザインの変更を伴う作業を、別途見積もりとする料金ページがありました。規模の大きな変更は追加料金になる場合がある、と書く料金ページもあります。月額に入っている前提で頼んだ作業が別料金になると、年間の総額は式より大きくなります。

月額の契約が合う場合もあります。修正の回数が分かれ目より多い場合のほか、次のような場合です。

  • WordPressのサイトで、プラグインの更新や更新後の確認まで任せたい場合。この作業は、修正を頼まない月にも発生します。
  • 毎回の見積もりと支払いの手間を減らしたい場合。

費用だけで見て都度払いが安くても、更新の作業を自分で持てない場合は、月額の契約のほうが合うと考えています。

5. 見積もりで確かめる ― 修正の単位・対応日数・使わなかった枠

年間の総額を比べるために、見積もりや料金表で確かめる項目を表にまとめます。

確かめること見るところ総額への影響
修正1回の単位箇所・ページ・時間・1回のどれか。1回の上限年の回数の数え方
基本料・最低料金毎回かかるか、初回だけか少ない修正ほど割高
月額に含まれる量回数・時間・箇所。含まれない作業上限を超えた分の料金
使わなかった枠翌月に繰り越せるか修正の少ない月の分が残るか
対応日数反映までの営業日。急ぎの追加料金急ぎが多いと単価が上がる
契約期間と支払い最低契約期間、年払い、途中解約時の返金やめたい時期にやめられるか
実費の扱いサーバーとドメインを含むか。名義は誰か都度払いに変えても残る費用

使わなかった枠の扱いは、書かれていないことが多い項目でした。定額プランを載せていた30件のうち、繰り越せると書いていたのは4件(うち1件は一部のプランについての記載)、繰り越せないと書いていたのは3件で、残りの23件には記載がありませんでした。修正が数か月に1回のサイトでは、繰り越しの有無で、月額の契約が割に合うかどうかが変わります。

対応日数の書き方も料金ページごとに違い、当日から10日程度まで幅がありました。急ぎの修正が多い場合は、契約の形とあわせて、対応日数の記載が確認点になります。

契約期間と解約の条件は、解約後もホームページを使えるかを契約書で確かめる記事で扱っています。年額を前払いする契約では、違約金の有無と、途中でやめた分が返金されるかは別の項目です。

デジステップの条件を、同じ項目で書きます。

  • 修正1回の単位は、5か所までです。都度払いは1回あたり一律5,500円です。
  • Web担当者代行(月額5,280円)に含まれる修正は、月3回まで(1回5か所まで)です。3回を超えた分は、翌月の回数から差し引きます。
  • 標準プランは年間契約で、解約時の違約金はありません。Web担当者代行も年間契約(1年ごとの自動更新)で、年額63,360円を一括で前払いする形です。
  • 月額の維持費2,200円は、サーバーとドメインの実費にあたる費用です。ドメインの名義はお客様です。
  • 対応日数、使わなかった回数の繰り越し、年額を途中で解約したときの返金は、サービスページに書いていない項目です。

今の制作会社が都度払いにも応じていて、修正の回数が分かれ目より少なければ、契約の形を変えるだけで総額は下がります。WordPressや作成サービスで自分で直せるサイトなら、修正の費用は自分の作業時間に置き換わります。自分で作ったサイトを、今のツールのまま直せるかどうかは、自作ホームページは修正か作り直しかを確かめた記事で確かめられます。保守費用が修正の回数に合わず、依頼先ごと見直す場合は、デジステップで、今のサイトの文章・写真・ドメインを引き継いで作り直すこともできます。その場合は初期費用(標準プランで77,000円)がかかるので、年間の総額に初期費用も加えて比べます。

よくあるご質問

年に数回の修正なら、都度払いのほうが安いですか。

月額と基本費用の差の12か月分を、1回の単価で割った回数が分かれ目です。差が月5,000円で1回5,000円なら年12回なので、年に数回なら都度払いのほうが安くなります。毎回の基本料がある場合は、1回の単価にその額を足して計算します。1回の依頼に最低料金がある場合は、少ない修正でもその額がかかります。

保守をやめたら、毎月の費用はゼロになりますか。

ゼロにはなりません。サーバーとドメインの費用は、サイトを公開している限り続きます。一例として、エックスサーバーのスタンダードプラン(12か月契約)と .jp のドメインの更新で、年16,302円です(2026年10月8日確認)。ドメインの更新や、WordPressの場合はプラグインの更新を誰が行うかも、あわせて決めることになります。

修正1回とは、どこまでの作業ですか。

事業者によって違います。読んだ料金ページでは、1か所ごと、100文字まで、1ページごと、30分以内の作業、のように単位が分かれていました。1か所の数え方を書いていない料金ページもあります。見積もりを取るときに、直したい箇所の一覧を渡して、何回分・何か所分になるかを聞くと、同じ条件で比べられます。

出典

書いた人

日野 政人(Chapter Tech合同会社 代表)

Chapter Tech合同会社 代表。ITコンサル・PMOとして大規模システム開発に携わる一方、Web制作サービス「デジステップ」で小規模事業者のサイト制作と運用を手がけている。