1. 必要な機能から、比べるプランをそろえる
Wixの年間費用は、最初に選ぶプランで変わります。プランの違いは、主に、サイトで支払いや予約を受け付けるかどうかと、管理者の人数・データ容量にあります。2026年10月12日に、Wixの料金ページの機能比較表で、用途ごとに必要な機能がどのプランから使えるかを確かめました。
| サイトの用途 | 必要な機能 | 当てはまる最も安いプラン |
|---|---|---|
| 会社案内・店舗案内、問い合わせの受付 | 独自ドメインの接続、Wixの広告の非表示、問い合わせフォーム | パーソナル |
| サイト上での代金の受け取り、サービスの予約 | オンライン決済、ネットショップ・サービス予約の機能 | スモールビジネス |
| 6人以上での管理、50GBを超えるデータ | サイト管理者とデータ容量の上限 | ビジネス |
- パーソナルは、サイト管理者が最大2名、データ容量が2GBです。独自ドメインの接続とWixの広告の非表示は、4つの有料プランすべてに含まれます。
- スモールビジネスは、サイト管理者が最大5名、データ容量が50GBです。オンライン決済と、ネットショップ・サービス予約の機能は、このプランから上のプランに記載されています。Wixのヘルプにも、パーソナルプランではサイト経由で支払いを受け付けられないと書かれています。
- ビジネスは、サイト管理者が最大10名、データ容量が100GBです。
無料のままでもサイトは公開できます。その場合、URLは「siteprefix.wixsite.com/siteaddress」の形になり、サイトにWixの広告が表示されます。独自ドメインを接続するには、有料プランが必要です。
WixとWix Studioは、料金表が別です。Wix Studioには、ベーシック、スタンダードなど別の名前のプランがあり、金額も異なります。この記事の金額は、Wixのプレミアムプランのものです。デジステップも、予約や決済が必要な高機能カスタム構築プランでは、Wix Studioを使って構築する場合があります。ここで比べるのは、製品の優劣ではなく、同じ機能をそろえたときの支払い先と金額です。
2. 料金ページの月額は、1年契約・税抜の金額
Wixの料金ページには、パーソナルプランが「¥1,300 / 月」と表示されています。ページの下には、「表示料金は月額ですが、購入時に選択された利用期間分の料金全額が一括払いで請求されます。表示料金には請求先住所を基に適用される税金は含まれません」という注記があります。
表示されている月額は、1年契約を月額に換算した税抜の金額です。料金ページが読み込む料金データには、契約期間ごとの請求額が入っています。パーソナルプランでは次のとおりです。
| 契約期間 | 月額換算(税抜) | 1回の請求額(税込) | 36か月のプラン料金(税込) |
|---|---|---|---|
| 月払い | 1,900円 | 2,090円(毎月) | 75,240円 |
| 1年契約 | 1,300円 | 17,160円(年1回) | 51,480円 |
| 2年契約 | 1,100円 | 29,040円(2年に1回) | — |
| 3年契約 | 900円 | 35,640円(3年に1回) | 35,640円 |
36か月のプラン料金は、同じ契約期間で更新し続けた場合の合計です。2年契約は36か月にそろわないので、空欄にしています。
同じパーソナルプランでも、36か月のプラン料金は、月払いと3年契約で39,600円違います。
スモールビジネスプランの1回の請求額は、月払いが2,970円、1年契約が30,360円、3年契約が63,360円です(いずれも税込)。36か月のプラン料金は、図のとおりです。
更新時の金額は、初回と同じでした。2026年10月12日の料金データでは、4つのプランのすべての契約期間で、更新時の請求額が初回の請求額と一致しています。初年度だけ安く、2年目からプラン料金が上がる設定は、この日のデータにはありませんでした。セールの期間中に購入した場合の更新額は、確かめていません。
契約期間が長いほど月額換算は下がりますが、支払いの条件も変わります。
- 料金は一括の前払いです。Wixのヘルプは、複数年のプランでは期間全体に対して課金されると説明しています。3年契約では、最初に3年分を支払います。
- 返金の対象は、購入から14日以内です。14日を過ぎて解約すると、自動更新が止まり、プランは期限まで使えますが、残りの期間の料金は返金の対象になりません。
- 月払いには、ドメインのクーポンが付きません。年額・複数年のプランの初回購入に付く「1年間無料ドメインクーポン」は、月払いのプランにはありません。
3年のあいだ同じサイトを使い続けると決まっていれば、3年契約の支払いが最も小さくなります。続けるかどうかを1年ごとに見直す場合は、1年契約が合います。
3. ドメイン・メール・有料アプリを足した3年総額
プラン料金とは別に、ドメインの費用がかかります。独自ドメインのメールと有料アプリは、使う場合に費用が加わります。Wixのヘルプは、サイトのプランとドメインを「2つの異なる定期購入サービス」と説明しています。
ドメインは、2年目から更新料金がかかります。架空の名前でWixのドメイン検索を行い、.comの料金を確かめました。
| .comのドメイン | 税抜 | 税込 |
|---|---|---|
| 初年度の通常料金 | 748円 | 823円 |
| 初年度(年額・複数年プランのクーポンを使う場合) | 0円 | 0円 |
| 2年目以降の更新料金(1年あたり) | 3,140円 | 3,454円 |
検索結果の画面には、取り消し線の付いた「¥748 / 年」と「¥0 / 年 初年度無料」が並びます。更新料金は、価格にマウスを乗せると表示される説明に「2年目以降は¥3,140で更新」と書かれていました。Wixの公式ブログにも同じ金額が載っています。画面の表示料金は税抜です。
パーソナルプランを1年契約で使う場合、1年目の支払いは17,160円、2年目からは20,614円です。年間費用は、1年目と2年目以降で3,454円違います。
クーポンには条件があります。
- 対象は、年額・複数年のプランの初回購入です。プランの更新やアップグレードでは付きません。
- 有効期限は、プランの購入日から2か月です。
- WHOISに登録者の情報を出さないプライベート登録は含まれず、追加料金です。Wixの公式ブログは、目安を年1,200円程度としています。実際の金額は、ログインして取得の手続きに進まないと確認できず、この記事では確かめていません。
2026年10月12日のドメイン検索では、.jpのドメインは取得できませんでした。.jpで検索すると、「.jp ドメインは利用できません」と表示されます。Wixのヘルプにあるクーポン対象の拡張子の一覧には.jpが載っていて、画面の結果と食い違っています。Wixで取得できない拡張子を使う場合は、外部の事業者で取得して、Wixのサイトに接続します。その場合のドメインの費用は、取得先の料金です。一例として、XServerドメインの更新料金は、.jpが年3,102円、.comが年1,721円です(税込)。.co.jpをWixで取得できるかは、確かめていません。
独自ドメインのメールは、プランに含まれません。Wixのヘルプには、「アップグレードプランにはドメインやビジネス用メールは含まれません」とあります。Wixが案内しているのは、Google Workspaceを別に購入してメールアドレスを作成する方法です。ヘルプには、外部で購入したメールアカウントを追加する方法も書かれています。Wix経由のGoogle Workspaceの料金は、Wixアカウントの中のページに表示されるもので、公開されているページでは金額を確認できませんでした。参考として、Googleの料金ページでは、Business Starterの標準料金が、年間プランで1ユーザーあたり月額800円です(税の表記はありません)。この金額で計算すると、メールアドレス1つで年9,600円、3年で28,800円です。税が別にかかる場合は、3年で31,680円になります。Wixから購入したビジネス用メールは、返金の対象外とされています。
有料アプリの費用は、使う場合だけかかります。Wixのヘルプによると、App Marketのアプリの多くは無料で使え、一部のアプリに有料版があります。アプリごとの金額は、この記事では確かめていません。
プラン料金と.comのドメインを足した36か月の総額は、次のとおりです。
| プラン | 月払い | 1年契約 | 3年契約 |
|---|---|---|---|
| パーソナル | 82,971円 | 58,388円 | 42,548円 |
| スモールビジネス | 114,651円 | 97,988円 | 70,268円 |
金額は税込で、公開されている料金データによる試算です。ログイン後の実際の請求額は確かめていません。メール、プライベート登録、有料アプリは含めていません。パーソナルプランの1年契約にメールアドレスを1つ足すと、Googleの標準料金で計算して、3年で87,188円です(メールは税の表記がない額)。
4. 自作・制作だけ依頼・制作と保守を依頼する違い
制作を依頼する場合は、ここまでの費用に制作費が加わります。公開後の保守も依頼する場合は、月額の費用も加わります。Wixも、制作を請けるWixパートナーを探せるWix Marketplaceを公式に案内しています。
Wixでの制作を請ける事業者の料金を、公開されている範囲で読みました。2026年10月12日に、「wix 制作代行 料金」など16の検索語でYahoo! JAPANの検索結果を取得し、事業者が自社の制作サービスを案内しているページを16件選びました。このうち、Wixでの制作を請けていて、料金を金額で載せていたのは12件です。残りの4件は、金額の記載がないか、Wixでの制作を請けていることを確認できませんでした。料金ページのほかに、同じサイトの関連ページを3ページまで読んでいます。
- Wixのプラン料金を、制作費に含むと書いた例はありませんでした。制作費とは別に必要と書いていたのは6件です。残りの6件は、読んだ範囲に記載がありませんでした。
- 5ページ以上を制作するプランがあったのは、8件です。「5ページ前後」「最大5ページ」と書かれたプランを含みます。事業者ごとの最も安い額は88,000円から598,000円で、中央の額は242,000円でした。
- 保守の月額を金額で載せていたのは、8件です。事業者ごとの最も安い月額は3,300円から33,000円で、中央の額は11,000円でした。このうち6件は、保守を付けなくてもよいと読める書き方でした。全プランに共通の費用として書いていたのは1件、どちらとも読めないのは1件です。
- 納品後に自分で更新できると書いていたのは、10件です。操作の説明やレクチャーを付ける、という書き方を含みます。
- Wixアカウントの名義は、10件で記載がありませんでした。依頼者のアカウントで制作すると書いていたのが1件、制作側のアカウントで制作して所有権を移すと書いていたのが1件です。
金額は、各料金ページに載っている最も安い額で、「〜円から」と書かれた下限の額を含みます。税抜と書かれた額には10%を足し、税の表記がない額は表示のままにしています。対象は検索結果に出た料金ページで、制作代行の相場を表す数字ではありません。
集計の中央の額を使って、Wixで作る場合の3通りの総額を、36か月で計算しました。
Wixを使わない依頼先の例として、デジステップの標準プランを並べます。Wix以外の制作サービスの公開料金は、この記事では集計していません。継続費用と総額は、36か月の合計です。
| 作り方 | 制作費 | 継続費用 | 総額 |
|---|---|---|---|
| 自作 | 0円 | 58,388円 | 58,388円 |
| 制作だけ依頼 | 242,000円 | 58,388円 | 300,388円 |
| 制作と保守 | 242,000円 | 454,388円 | 696,388円 |
| デジステップ | 77,000円 | 79,200円 | 156,200円 |
Wixで制作を依頼する2行の制作費と保守の月額は、別々に集めた中央の額で、同じ事業者の組み合わせではありません。金額には幅があります。
- 5ページ以上のプランが最も安かった料金ページの額(88,000円)で計算すると、制作だけ依頼する場合の総額は146,388円で、デジステップの標準プランより小さくなります。
- 同じ事業者の制作費と保守の月額を組み合わせられたのは6件で、制作と保守を依頼する場合の総額は265,188円から1,774,388円、中央の額は631,588円でした。
実際の見積もりは、ページ数や原稿の用意のしかたで変わります。
作り方ごとの継続費用と、含まれる作業は次のとおりです。
- 自作の継続費用は、Wixのプラン料金(パーソナルプランの1年契約)と.comのドメインの費用です。作成も更新も自分で行います。
- 制作だけ依頼する場合の継続費用は、自作と同じです。公開後の更新は自分で行います。
- 制作と保守を依頼する場合は、自作と同じ継続費用に、保守の月額の36か月分(396,000円)が加わります。月額の範囲の作業は、依頼先が行います。最も安い月額に更新の作業が含まれるかは事業者ごとに違い、この集計では確かめていません。月額と都度払いの比べ方は、ホームページの修正費用を年間の総額で比べた記事で扱っています。
- デジステップの標準プランは、Wixを使わず、コードを書いて制作します(最大10ページ)。継続費用は、月額2,200円の維持費の36か月分で、サーバーとドメインの実費にあたります。公開後の修正は、お客様が自分で編集するのではなく、1回5,500円(5か所まで)で依頼します。年に2回の修正を依頼すると、36か月の総額は189,200円です。月3回までの修正を含むWeb担当者代行(月額5,280円。維持費の代わりに支払います)を選ぶと、267,080円です。独自ドメインのメールは含まれず、Zoho Mailの費用(1アカウントあたり月額約250円)が別にかかります。
デジステップの標準プランは、予約や決済などのシステム連携を含みません。これらが必要な場合は、Wixではスモールビジネス以上のプラン、デジステップでは高機能カスタム構築プラン(初期費用165,000円から)が対象になり、金額はこの表と変わります。自分で編集する運用を希望する場合も、更新マニュアルの付く高機能カスタム構築プランが対象です。
制作を依頼しても、Wixのプラン料金とドメインの費用は続きます。誰がどの名義で支払うか、保守を付けない場合に自分で更新できる状態で渡されるかが見積もりの段階で分かると、3年間の総額を同じ形で計算できます。
5. 自分で使う時間と、解約・移行の条件を含めて選ぶ
差額は、自分の作業時間に置き換えて比べられます。自分で作る場合は、現金の支出が最も小さくなる代わりに、作成と更新の作業に自分の時間を使います。依頼する場合との差額を、自分の時間の単価で割ると、何時間の作業までなら自作のほうが安いかが出ます。
- 差額 = 依頼する場合の36か月の総額 − 自分で作る場合の36か月の総額
- 分かれ目の時間 = 差額 ÷ 自分の時間の単価
デジステップの標準プラン(36か月で156,200円)と、パーソナルプランの1年契約で自作する場合(58,388円)の差額は、97,812円です。この差額は、公開後の修正を依頼しない場合の額です。年に2回の修正をデジステップに依頼する場合は、修正費用が加わって、差額は130,812円になります。
| 自分の時間の単価 | 分かれ目の時間(修正なし) | 分かれ目の時間(年2回の修正) |
|---|---|---|
| 1,500円 | 65.2時間 | 87.2時間 |
| 3,000円 | 32.6時間 | 43.6時間 |
| 5,000円 | 19.6時間 | 26.2時間 |
修正なしの列は、サイトの作成に使う時間と比べます。年2回の修正の列は、作成の時間に、3年間で6回分の更新の時間を足して比べます。自分の作業がこの時間より短ければ、自作のほうが総額は小さくなります。
Wixでの制作だけを依頼する場合は、公開後の更新をどちらも自分で行うので、自作との差額は制作費(集計の中央の額で242,000円)です。時間の単価が3,000円なら、作成に80.7時間かかるかどうかが分かれ目になります。
Wixで実際に作成したときの作業時間は、この記事では測っていません。依頼する場合にも、原稿と写真の用意や、内容の確認に時間がかかります。この時間も測っていないので、表には入れていません。
やめるときに持ち出せるものは、種類ごとに違います。
- サイト本体は、外部のサーバーへ書き出せません。Wixのヘルプは、サイトの動作にはWixのサーバーでのホスティングが必要で、外部でのホスティングはサポートしていないと説明しています。別の作り方へ移る場合は、サイトを作り直すことになります。Wixの中で新しいサイトに作り直す手順と、別の作り方へ移るときに引き継げるものは、自作ホームページは修正か作り直しかを確かめた記事にまとめています。
- 自分で用意した文章と写真は、作り直すサイトでも使えます。同じヘルプに、Wixで作成したコンテンツはユーザーに帰属すると書かれています。
- Wixで取得したドメインは、他社へ移管できます。購入や登録者情報の変更から60日間は移管できず、完了まで最大7日かかる場合があります。Wix経由のビジネス用メールを使っている場合は、移管のあとにMXレコードを設定し直します。
- 有料プランをやめても、サイトは消えません。プランの期限が切れると無料のサイトに戻り、URLは無料のWixのURLになって、Wixの広告が表示されます。
制作を依頼していた場合は、Wixのアカウントとドメインの名義が誰かによって、やめるときの手続きが変わります。契約書での確かめ方は、解約後もホームページを使えるかを契約書で確かめる記事で扱っています。
デジステップの条件を、同じ項目で書きます。
- 標準プランは年間契約で、解約時の違約金はありません。
- 解約後は、お客様が契約するサーバーへデータを移管できます。移管はオプションで、費用は39,600円です。
- 移管のあとに修正や保守をもう一度依頼する場合は、現状把握の費用が1回33,000円かかります。
- 契約の途中で解約したときの返金は、サービスページに書いていない項目です。
- ドメインの名義はお客様です。
- 高機能カスタム構築プランでWix Studioを使う場合は、引き渡しの形が標準プランとは変わります。
現金の支出だけで比べると、自分で作る場合が最も小さくなります。載せる内容が決まっていて、文章と写真を自分で用意でき、公開後の更新も自分で続けられる場合は、Wixでの自作は費用に見合う方法だと考えています。作成や更新の時間を取りにくい場合は、その作業を、費用を払って依頼することになります。すでにWixで作ったサイトがあって依頼に切り替える場合は、デジステップで、今のサイトの文章・写真・ドメインを引き継いで作り直すこともできます。